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いいママを演じていないですか?「いいママ症候群」

いいママ症候群っていったいなに?

誰もがいいお母さん、いいママだと思ってもらいたいものです。
子供を持ったとき、いつでも穏やかで、ニコニコと子供と時間を楽しめるような母親になりたいと思ったことでしょう。

しかし、いつも笑っていて怒ったことがない、子供を叱ったこともない、そんな24時間優しいママは、子供にとって本当に良いママと言えるのでしょうか?ヘルシーなことなのでしょうか?

実は近年、ストレスを溜め込んでしまい子供にも良くない影響を与える、いいママ症候群という症状が話題となっています。
いい子症候群という言葉は聞いたことがあっても、いいママ症候群という言葉は、あまり聞き慣れないかもしれません。

いいママを演じようとするがゆえにストレスを溜め込んでしまうのが、いいママ症候群です。
いいママ症候群は、具体的には子供にいいママだ、そして他人にも、いいママだと思ってもらいたいがために、子供の前でいつも優しく理解を示す、そんなママを演じようとする症状のことです。

いいママになろうというのは素晴らしい感情ですが、その気持ちが強すぎて、自分自身にストレスを溜めてしまったり、しつけのタイミングを見逃して、子供がわがままになってしまう、母親が育児ノイローゼに陥ってしまうなど、様々な危険が隠れています。
子供が間違ったことをした時や危ないことをした時にも、穏やかに話すだけで、叱ったりしない優しいママを、一生懸命演じてしまってはいませんか?
子供に嫌われてはいけない、他人にイライラしているママだと思われたくないという気持ちから、いいママ症候群に陥ってしまうママは、意外と少なくありません。

いいママ症候群にはこんな弊害が

いいママ症候群には、母親側にはもちろんのこと、子供にもたくさんの弊害や危険が溢れています。まず、母親側に与える影響から考えましょう。

良い母親として穏やかに優しく子供に接したいと思っていても、やはり感情が高まる時やイライラする時はありますよね。
そんな時に、いつでも感情を押し殺し、子供を叱るのを避けていると、ストレスが溜まってしまいます。

ストレスが溜まると余裕がなくなるため、感情を抑えるのがより難しくなり、ある日突然感情を爆発させ、子供を酷く動揺させてしまうというケースも少なくないんです。
母親の心の健康という意味でも、いいママ症候群には危険が隠れています。また、子供に与える影響も良くありません。

小さな時には、いつも優しく、叱られたこともなかった子供が、ある程度大きくなり、かわいらしさが抜けた頃、母親に感情を吐き出されたら、子供は不安に感じるものです。
小さい頃は愛されていたけど、今はもう愛されていないと、子供が感じてしまうかもしれません。

小さな時だけではなく、思春期になった時や社会に出てからどのように子どもに接していきたいのか、どんな母親になりたいのかを考えれば、今感情抑えるだけが大切なことではないと気付くことでしょう。
叱られることに免疫のない子供に育てないためにも、親子の良好な関係を長く保つためにも、いいママを演じるのをやめてみませんか?