子供に勉強を教えるコツ
年々子供一人あたりにかかる教育費は増大傾向にあります。
幼稚園から大学まで全て公立に通ったとしても基本教育費は総額で約3000万円となっており、これが途中で私立学校が入るとなると金額は倍以上にまでなるでしょう。
きちんと勉強をすることが将来の生活を決めることになるというのは確かですが、それ以前に子供が勉強を嫌いになってしまっていては、長い教育期間をストレスフルなものにしてしまうのです。
子供というのは大人と異なり人生経験が短いことと発達途中の脳に柔軟性があることから、目にするものに多く好奇心を感じています。
子供に勉強を教える時にポイントになるのが、そうした子供の好奇心を上手に刺激してあげるようにするということです。
どうしても「勉強」と聞くと、何か難しいことを覚えたり苦しい思いをして問題と解かないといけないという印象がありますが、本来勉強というのは知らなかったことを知ることができる楽しいものです。
もちろん受験の時期など自分が苦手な教科にも頑張って取り組まなければいけないことはあります。
でも、少なくとも子供の時期から無理に何かを詰め込んだり嫌がることを無理にやらせたりというような教育方法は、デメリットの方が多いと思えますね。
声の掛け方
子供のやる気を引き出すために非常に重要になるのが、親など信頼できる保護者からの声かけです。
子供のときに親などから「もう宿題やったの!?」と言われた経験がある人も多いと思いますが、仮にこれからやろうと思っていることも、先回りをされて「どうせやっていないでしょう」的な非難を受けると急にモチベーションが落ちてしまいます。
勉強は自分がやりたいと思う時に行って、初めて楽しいと感じることができるものです。
無理にやらせるのではなく、できるだけ周囲は本人がもっとやりたいと思えるような環境を作ってあげましょう。
具体的には、子供がわからなくて困っている問題のヒントをそっと教えてあげたり、どういう考え方をすれば解けるかを教えてあげるということです。
親からしてみれば、子供の問題は簡単なのですぐに答えを教えてあげたくなるところかもしれません。
しかし、ただ答えをすぐに教えるのではなく、あくまでも間接的に「気付き」を与えてあげることで、子供に勉強の楽しさを伝えることができるのではないかと思います。
ワンポイントアドバイス
子供が小さいうちは、できるだけ勉強をするときに一緒に並んで問題を見てあげるようにするのがおすすめです。
わからないところや間違えたところがあっても否定するのではなく、どうしてわからなかったんだろうということを一緒に考えていくようにすることで、子供の気持ちや適性を理解するきっかけにもなります。