こまめに水分や塩分を補給する
室温が高い中で長時間過ごすことによって起こる熱中症は、ただ単に体がだるいなどといった症状が出るだけではなくて、ひどい場合にはけいれんや意識障害が起こることもあります。
熱中症にかからないようにするためには、こまめに水分や塩分を補給することが、何よりも大切です。
暑い中で大量に汗をかいてしまうと、水分と塩分のバランスが崩れてしまい、熱中症の症状がひどくなることがあります。
水分を補給しなければならないからと言って一度に大量の水を飲んでしまうと、血液中の塩分の割合が低くなってしまい、体調不良を起こすことも考えられます。
ですから、暑いときに水分を補給する際には、塩分を含んだ水を摂取するか、あるいは梅干しやアメなどで塩分を補給するようにしたいものです。
エアコンや扇風機を使って室温を管理する
室温の管理も非常に大切なので、エアコンや扇風機を効果的に使うようにしましょう。
夜間に気温が下がらないような時も、寝てる間に室内熱中症にかかってしまうことがありますので、寝苦しい夜は夜間もエアコンをつけて寝るのも近年ではおすすめです。
扇風機は、長時間体に直接当たっていると体の表面だけが冷えてしまい、健康に害を与えますので気をつけなければなりません。
扇風機をかける場合には、風が室内に拡散するように角度に気をつけることが大切です。
涼しい服装を選ぶ
服装にも十分に気を配って、過ごしやすい環境を作りましょう。
通気性に優れた素材の衣類を選び、体の熱がスムーズに体外に放出されるような工夫が必要です。
屋外にいる場合には、直射日光によって熱中症のリスクが高まりますので帽子や日傘を忘れないようにしましょう。
特に子供や高齢者が真夏に外出する際には、衣類の色にも気を配るようにしたいものです。
黒色の衣服は避けて、太陽光によって温度が上がりにくい白い服を着ることも大切です。
黄色やグレーも、温度が上がりにくい色です。
素材は吸湿性に優れたコットン100%や、麻(リネン)がおすすめです。
熱中症対策グッズを使う
さまざまな熱中症対策グッズも市販されていますので、上手に活用して暑い夏をしのぎましょう。
首に巻くタイプの熱中症対策グッズなどは手軽に購入できますので、一度試してみることをおすすめします。
竹由来のレーヨンを使用したネッククーラーであれば、水に浸して絞ってから首に装着するだけで、ひんやり感が長持ちします。
価格も700円程度と、非常にリーズナブルです。
屋外でヘルメットをかぶって作業する場合には、冷却効果のあるインナーキャップを使用するのも一案です。
ポリアクリル酸ナトリウム塩ポリマーを使用した高給水高吸湿繊維のインナーキャップなども、使ってみる価値ありです。