ローリングストックとは
最近、災害に備えて「ローリングストック」と呼ばれる備蓄法を当てて実践している人が増えています。
ローリングストックというのは、普段家庭で使っている食料品を一定量を備蓄しておく方法で、使ったぶんだけ買い足していきます。
例えば、ホールトマトの缶詰を日常的に使う家庭なら、ホールトマトの缶詰を1缶使い切り、残りの2個のうちのひとつに着手したところで缶詰を買い足します。
こうすれば、常にホールトマトの缶詰が1個、家庭に備蓄されていることになります。
地震や台風などの災害だけではなくて、新型コロナウイルスなどによっても外出が出来なくなったり、食料品の在庫がスーパーになくなってしまったりする可能性はありますので、ローリングストックの習慣をつけておくと大変便利です。
非常事態のために家庭に備えておきたい食料品や日常品の備蓄は、約3日間と言われていますが、スペース的に可能なのであれば、一週間分のローリングストックが理想的です。
どんなものをストックすればいい?
ローリングストックでは、保存食をまとめて買い置きしておくのではなくて、常時新しいものに買い換えていきますので、賞味期限を気にする必要がありません。
ローリングストックを実践するには、トイレットペーパーや洗剤、電池、歯磨き粉などといった身近な日用品から始めるといいでしょう。
赤ちゃんのいる家庭ではオムツや濡れティッシュも必需品です。
食品としては、常温で保存できるものや、賞味期限の長いものなどがローリングストックに向いています。
災害時には、調理しなくてもそのまま食べられるものが重宝しますので、缶詰やレトルト食品をローリングストックしておくといいでしょう。
ジャガイモやカボチャ、リンゴなどといった長持ちする野菜やフルーツも常に一定量を備蓄しておくと便利です。
パンなどはフリーズドライのものが市販されていますので、いくつか勝手にして美味しいと思うものをローリングストックのリストに加えると良いでしょう。
ローリングストックを続けるためのコツ
ローリングストックのリストには保存食品多いので、普段から缶詰や海藻、高野豆腐、お麩、ドライフルーツなどを取り入れた献立に慣れておくことも大切です。
海藻やドライフルーツ、お麩は使い方によってはお料理のレパートリーを広げるいい機会にもなります。
ローリングストックを一箇所に全部収納しようと思うと場所を取られてしまうので、何箇所かに分散して収納するのがローリングストックを長く続けるためのコツです。
また、ストックしておく缶詰も毎回同じにせずに、違うメーカーや味付けのものに定期的に変えていけば、味に飽きてしまうことがありません。
安売りしている時にはまとめて買っておくなどといったことができるのも、ローリングストックのメリットです。