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環境にやさしい竹歯ブラシの特徴とメリット・デメリット

竹歯ブラシとは

最近、プラスチック製品をできるだけ使わず、天然の素材を使ったアイテムを選ぶ人が増えてきています。
天然素材の製品は環境に優しいだけではなくて、手触りや肌触りがいいのが特徴です。
今まで何気なく使用していた日常品を、天然素材のものに切り替えてみませんか?

手軽にできるアイテムとしておすすめなのは、竹歯ブラシです。
竹歯ブラシというのは、持ち手の部分がプラスチックではなくて竹でできている歯ブラシのことです。
ブラシの部分はナイロン製が一般的ですが、中には馬毛や豚毛が使用されているものもあります。
また、ナイロン製とはいっても健康に悪影響を与えることが懸念されているBPA(添加物ビスフェノールA)フリーのブラシなどもよく使用されています。

竹歯ブラシのメリット、デメリット

竹歯ブラシの大きなメリットは、コスパがいいことにあります。
普通のプラスチック製の歯ブラシは月に一度交換することが推奨されていますが、竹歯ブラシの場合には1本の歯ブラシを3〜4ヶ月使うことができます。
ですから、1本あたりの価格は竹歯ブラシの方が高くても、年間に換算してみればプラスチック製と比較してほとんど変わりがないことが分かります。

もうひとつのメリットは、竹歯ブラシを使用することによって竹を有効活用できるということです。
竹は非常に成長が早い植物で、最近では竹林を管理する人が減少しているため、竹害が社会的な問題となっています。
竹歯ブラシを普及させることによって、竹害を解消することもできるため、土砂災害などの問題解決にもつながります。

プラスチックゴミを抑制するためにも、竹歯ブラシは大変有効な選択肢です。
世界的には、年間で約36億本の歯ブラシが廃棄されていると言われています。
この中でも特に有害なのは海洋プラスチックゴミとして海に流されてしまった歯ブラシで、その数はなんと20億本とも言われています。

歯ブラシの破片から出たマイクロプラスチックを魚が食べると体内にプラスチックが蓄積してしまいますが、そんな魚を私たちが食べている可能性も少なくありません。
このように、グローバルな観点から見てもプラスチック製の歯ブラシよりも、竹歯ブラシの方がメリットが多いということになります。

一方、竹歯ブラシのデメリットとしては、近くのお店で取り扱っていないことが挙げられます。
手軽に購入することができないため、どうしても通販などで取り寄せなければならなくなります。
通販で購入する際には、10本などまとめ買いをすると送料がお得になります。

また、天然素材のためカビが発生しやすいのも竹歯ブラシのデメリットです。
浴室の風通しを良くする、使用した後はよく乾燥させるなどといった工夫をして、毎日気持ちよく使いましょう。