珪藻土ってどんな物質?
お風呂やキッチンなどで使用できる「珪藻土マット」がブームです。
珪藻土マットは、粉末状の珪藻土を水で練って固めたもので、吸水し蒸散する珪藻土の呼吸の性質を使って、水切りや湿気とりの効果が得られます。
お風呂用のマットは少々重量がある石膏板のような形で、濡れた足でマットに上がると、いち早く足の裏の水分が吸収されます。
取り扱いが簡単といった点から、人気商品となりました。
珪藻土は植物プランクトンの一種である「珪藻」の化石です。
死滅し分解された結果残った珪藻の殻が堆積し、化石となったものが珪藻土です。
今では珪藻土マットが身近なものとなっていますが、古くから七輪やレンガの原料としても使われてきました。
最近では、石膏やモルタルなどと混ぜたものを左官壁として使用している住宅も見られます。
珪藻土マットの使い方
珪藻土マットの使い方は簡単で、バスマットの場合は足ふきマットと同様に浴室の入り口に置くだけです。
マットの上で体をふくだけで床を濡らすこともありません。
珪藻土商品の中には、キッチン用の水切りマットや塩などの除湿剤として使えるものもあります。
水切りマットは食器などを濡れたまま置くだけ、除湿剤は塩が入った容器に入れるだけといった簡単な使い方です。
珪藻土マットは水洗いができるうえ、小さいものなら電子レンジで水分を飛ばすと繰り返し使えます。
気軽に使えるので、便利ではないでしょうか。
珪藻土マットの正しいお手入れ方法
バスマットやキッチン用の水切りマットの使用後は立てかけておくだけです。
珪藻土が持つ蒸散機能によって、湯上りに吸った水分をしっかり蒸散してくれます。
配置したままでもよいのですが、商品の品質によっては湿気がこもり床にカビが生えてしまう可能性があるので、都度立てかけて保管をすることをおすすめします。
使っているうちに水を吸わなくなった、表面が黒くなったということもあります。
珪藻土は多孔質の性質があるので、その小さな穴に皮脂汚れや小さなホコリなどがたまった結果とも言えます。
これは表面の汚れですので、紙やすりを使ってこすり落とせます。
はじめに#120~#240程度の中目の紙やすりを使って表面を削り、仕上げに#280~#400程度の細目の紙やすりを使いましょう。
ゆがまないよう、汚れがある部分だけではなく全体をまんべんなく削ることがポイントです。
珪藻土マットを処分したい場合は、お住まいの自治体の指示に従いましょう。
とくに大きなバスマットは粗大ごみとして扱われることもあります。
割れたものとそうでないもの似よっても異なるので、事前に確認しましょう。
ごみの分別に迷ったら、素焼きの植木鉢や瓦、瀬戸物と同じくくりで処分できるか自治体にといあわせるとよいでしょう。