1. >
  2. >
  3. ダニの繁殖を防ぐ「粉もの」の保管方法とは?

ダニの繁殖を防ぐ「粉もの」の保管方法とは?

小麦粉にも生息するダニとは?

気密性が高いことで知られるのが日本の住宅ですが、ここで心配をしなければいけないのが「ダニ」のことです。
冷暖房完備かつ日本の温帯湿潤気候の中で、ダニは一年を通じて家屋内で繁殖するようになりました。
布団や畳などはもちろん、実は思いがけない場所でも生息していることはご存じでしたか?

気を付けたいのが「小麦粉」や「お好み焼き粉」といったいわゆる「粉モノ」です。
ダニにとって小麦粉などに含まれるたんぱく質は、ダニにとって格好のエサとなります。
長い間使わずに放置する確率が高い粉類には、気を付ける必要があります。

気になったら、ストックされている開封済みの小麦粉をチェックしてください。
ダニの存在は見た目にはわかりませんが、スマホのマクロレンズなどで見ると、驚くような光景を目の当たりにするかもしれません。

粉モノでアレルギーを引き起こすかも?

もともと小麦アレルギーを持っている人はもちろん、ダニが繁殖した粉類でアレルギーを起こす可能性があります。
もともとダニに対してアレルギーを持っている人だけではなく、アレルギーを持っていない人でも、少量ずつアレルゲンを口にすることで、突然発症することもあるでしょう。
どのような形で発症するかは体質もあるので個人差がありますが、アナフィラキシーショックと呼ばれる重度のアレルギー症状につながる可能性もあります。

「加熱すればダニは死滅するから大丈夫」という考え方は危険です。
もちろん80度以上の熱でダニは死滅するといわれていますが、アレルゲンそのものがなくなるものではありません。
そのため、ダニにアレルギーを持っている人は注意が必要です。

粉モノの保管方法は?

ダニが好む環境ですが、ダニは25度~30度程度の温度を好みます。
また、若干多湿の60~80%程度の湿度も大好きですから、常温保存である小麦粉は格好の繁殖場所です。
台所の環境も同様で、水回りなので湿度も適度にあります。
コンロやオーブンなどを使えば、寒い時期でもダニが暮らしやすい環境になってしまうでしょう。
小麦粉類の保管は、この環境を避けることが初めの一歩です。

まずは、保管中の小麦粉を確認してください。
パッケージの袋のジッパーを閉じただけ、輪ゴムや専用クリップで挟んだだけにしていませんか?

密封容器に移し替えているから大丈夫ということもありません。
チェックしてほしいのが、防虫加工が施されている食品保存用袋にパッケージごと入れているかということです。
殺虫剤成分は使用していないので、食べ物の保存にも最適ですしにおい移りもありません。
あとは、いつものストック場所ではなく冷蔵庫保管にすると万全ではないでしょうか。